ムハンマド風刺画事件について

……めんどくさいなあ、この話はめんどくさいからあんまりいじりたくないんだよなあ。
 漫棚通信さんがさりげなくこだわっているムハンマド風刺画事件について「たぶんこういう辺りの話を知りたいんだろう」と思える資料が手元にあるのでエントリにしておく。基本的に漫棚さんとid:gryphonさんくらいが読めばそれで用を成す類のものなので、例によってそのうち消す。なんかいいたい場合は存在してるうちにコメント欄なりトラックバックなりでどうぞ。

で、その「手元にある資料」ってのが『The Comics Journal』#275掲載のマイケル・ディーン(Michael Dean)とR.C.ハーヴェイ(R.C.Harvey)の連名によるニュース記事「Cartoons of Mass Destruction: The Whole Story Behind the Danish 12」(いちおう記事のほんのさわりだけはジャーナルのブログで読める)。漫棚さんトコの「ムハンマド風刺画事件覚え書き」経由で英語版Wikipediaの記述を見にいったらかなり充実してたので事件そのものについてはあそこっからいろいろ飛んで見にいきゃいいんじゃないかと思うが、漫棚さんの場合「マンガの話」としてどう考えるかってことだと思うんで、その点ではこのジャーナルの記事が一番適当だろうと思う。
ただ、これジャーナルの力の入ったニュース記事の常でやたら長い(別ライターによるフォロー的な囲み含めて8ポイントくらいの細かい活字二段組びっしりで13ページ)のでだいたいの内容を紹介するだけでもえらく大変。できれば「元記事読め」で済ませたいのだが、モノが雑誌のバックイシューではそういうわけにもいかない。だいたいこの本出たのは06年4月だし(おかげで本を掘り出すのにけっこう時間がかかった。特集は『大発作』のダビッドBインタビュー)、いちおう版元在庫はあるみたいだが、アマゾンで手に入る訳じゃないのでいまから入手するのはけっこう面倒だろう。
私自身はこの問題はマンガを巡る問題であることは確かであるにしろ「表現と規制」の問題だとは正直思っていない。むしろそう捉えるべきではないと考えているのだが、この点に関してはひととおり記事内容を紹介したあと改めて述べる。