2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

少女マンガパワー展講演会

北米、カナダ、南米の各地を巡回し、欧米メディアでも大きな注目を集めた日本の少女マンガをテーマにした展覧会『Shojo Manga! Girls' Power!』の実質的な凱旋展『少女マンガパワー展』。川崎市民ミュージアムでのこの催しの初日である2月16日、アメリカでの…

08.02.11追記

英国在住のジャーナリスト、小林恭子氏が昨年初頭に発表したこの問題に関するシリーズルポが同氏のブログで再公開されている。たいへん参考になるので、この問題に関してまじめに考えたいひとは読んだほうがいいと思う。 小林恭子の英国メディア・ウオッチ :…

これは「表現の自由」の問題なのか?

ジャーナルの記事自体は以降も事細かに経緯を追う記述が続くのだが、いい加減ヤになっているのでまとめに入る。 私が以上の経緯を提示した上で考えてもらいたいのはこれは本当に「表現の自由」を巡る事件なのか? という点である。2006年2月以降、問題がヨー…

イスラムの主張

次に「Muslims on the Danish Dozen(風刺画とムスリム)」の記述を中心にイスラム側の主張を見てみる。この記事は「Danes」のほうと違い、ライターが一本の記事にまとめたものではなく発言者のコメントを並べたかたちのものである。 語られていることはおも…

デンマーク人の視点

前述したようにこの記事にはメインストーリーの他に四つの囲み記事が設けられている。中でも個人的におもしろかったのは当時のデンマークのひとびとのおそれと複雑な感情がよくわかる「Danes on the Danish Dozen(12枚の風刺画とデンマーク人)」である。 …

これはどういう事件なのか

まず事件自体の経緯を追った「Cartoons of Mass Destruction(破滅をもたらしたマンガ)」の記述と当時の新聞報道などからカートゥーンを掲載したユランド・ポステン紙の動向を中心に事件の初期段階の簡単な概略をまとめる。すでに日本語でも同種のテキスト…

「マンガのニュース」ではなくマンガ関連の「ニュース」

まずアメリカのコミックシーンにおいてこの事件がどのように受けとられていたかについて確認しておく。 正直いって私はアメリカのいわゆる「コミックスファンダム」周辺のメディアではこの件についてのまとまった論考、レポートはこのジャーナルの記事以外思…

ムハンマド風刺画事件について

……めんどくさいなあ、この話はめんどくさいからあんまりいじりたくないんだよなあ。 漫棚通信さんがさりげなくこだわっているムハンマド風刺画事件について「たぶんこういう辺りの話を知りたいんだろう」と思える資料が手元にあるのでエントリにしておく。基…